弦高調整とプレイコンディション&サウンドへの影響について【ギター・メンテナンス】

こんにちは!ギターはハイテンション、本人はややローテンション(?)の満田です!
今回は弦のテンションに関係が深い弦高のお話をさせて頂こうと思います。

弦高とは

読んで字の如く”弦の高さ”を示す言葉です。フレットから弦までの距離、とざっくり捉えて頂ければ概ね大丈夫かと思います。

弦高の測り方

チューニング完了状態で12フレット上の弦高を計測するのが一般的です。フレットから弦までの距離なので、フレットに定規を当ててそこから弦の下側までの距離が弦高ということになります。非常にシビアな世界なので目盛の細かい定規が必須です。

弦高の影響

弦高が高いほど弦の張力が強くなり、弦高が低いほど弦の張力は弱くなります。張力の強さ、即ちテンションは演奏性と音色に大きく影響します。ほんの少しのテンション差でフィンガリングのストレスが変わったり、音の張りが変わったりするので、楽器のセッティングにおいても軽視できない重要な要素になります。
これに正解がないのが難しいところで、楽器の個体毎に魅力が出るセッティングは変わり、また当然ではありますが使用者の好みも強く反映されますね。

一例を挙げると、私が尊敬するギタリストのマイク・スターン(Mike Stern)氏は音色を重視しているため、弦高を高くセットして非常にテンションの高い状態にセッティングしています。正直やりすぎなほどのハイテンションセッティングで、なんと正面から見ても分かるほどにネックを順反り状態にして弦高を稼いでいるんですよw
反対に、スターン氏のバンドメンバーとしてよく共演しているベーシストのヴィクター・ウッテン(Victor Wooten)氏は演奏性を優先して弦高をギリギリまで落としているそうです。ウッテン氏のプレイは左手が複雑なストレッチを必要とする場面も少なくないため、パフォーマンスの発揮のために演奏性を重視した、というところでしょうか。見る限りだとほぼベタ付けなレベルで弦高を落としていますが、あそこまで低くするとなるとネックが限りなくストレートでないと厳しいですね〜。

弦高調整

では実際の調整について。
弦高はサドルの高さを調節することで調整ができます。エレキギターやエレキベースといった電気楽器は、基本的にはサドルがネジ式で上下可能な仕様になっていることが殆どです。サドル全体が連動しているタイプや、各弦に別々のコマが用意されて細かく調節可能なタイプ等複数のタイプがありますが、弄り方自体に大きな違いはありません。
アコースティックギターやクラシックギター等のアコースティック楽器は一部を除いて調節ネジがついていないことが殆どなので、削ることで下げて調整するのが基本になります。弦高を上げる場合はサドルの下にスペーサーを挟んだり、新しくサドルを作り直したりと、若干の手間がかかる方法が必要になりますが、アコースティック楽器は初期状態でそこそこしっかりとテンションがあり、余程のトラブルがない限り上げる必要がない場合が殆どではないかと思います。

セッティングの目安

※以下12フレット上で計測した場合です。
※今回はあくまでもギター基準ですので、その旨ご了承ください。

1.0mm前後……大分低め。非常に軽い力で押弦できるためテクニカルプレイがメインのプレイヤーはここまで下げることがあります。本当に少しの力で押弦できてしまうため押弦側の手でミュートするのに慣れが必要なデメリットも。音色はペチペチ。またネックのコンディションや指板形状によっては音詰まりが発生しやすい高さです。

1.5mm前後……比較的低め。スムーズなフィンガリングが可能でサウンドの張りはまあまあ。ミディアムテンションの弦だとややルーズな音色になりやすく、それを好むかどうかがポイント。また、チョーキングを殆ど使わないストレートアヘッドスタイルのジャズでは太いゲージの弦を張ってこのくらいの高さに調整する場合もよくあります。ジャンルを選ぶセッティングと言えるでしょう。

2.0mm前後……標準的。演奏性と音色の均衡が取れた状態。比較的幅広いサウンドに対応できる柔軟さが魅力。チョーキング時に指先が他の弦の下に潜り込むような感じになります。この状態を基準に弦のゲージでテンションを変えてみるのも重要。

2.5mm前後……比較的高め。押弦時の抵抗は強いものの音色の張りの強さは抜群。音色優先のプレイヤーはこのくらいの高さにすることも。スライドギターを頻繁に演奏するプレイヤーはこのくらいのセッティングにすることもあるようです。また、アコースティックギターは初期状態がこのくらいの高さのことも少なくありません。

3.0mm以上……ここまで来ると結構高いですね。クラシックギターのような弦が柔らかい楽器の場合は割と普通なケースでもあります。

 

個人的には2.0mm前後が一番好きですね。前述の通りのバランスの良さもそうなのですが、チョーキングを隣の弦の下に潜り込ませるような形で行う関係でこのくらいの高さが一番やりやすいから、というのもあります。

参考までに、使っている弦はGibson等のミディアムスケールのギターが011-049、Fender系のレギュラースケールのギターが010-046のセットです。
また、チョーキングを一切行わないフルアコに関しては1.5mmくらいまで落として012から始まるゲージのセットを使っています。

メンテナンス

「基準は分かったけど自分で弄るのはやっぱり自信がない(><;)」という方もいらっしゃると思います。弦高はサドルの高さ以外にもネックコンディション等、他の影響がありますし……。
そんな時は是非パプリカミュージックへお持ち込みください!より細かく好みのセッティングに仕上げたい場合などもご相談を承ります!
茅ヶ崎店の他、平塚のパプリカミュージックスタジオでも受け付けておりますので、お気軽にご相談・お問い合わせください!

総括

弦高によって演奏性や音色など、実は結構細かく変化するんだよ、ということを知って頂けたらと思います!
参考になりましたら幸いです!

最後までご覧頂きましてありがとうございました!

パプリカミュージック 満田

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