写真撮影は光が命!?楽器撮影の舞台裏

こんにちは、パプリカミュージック代表の茂木です。

毎日毎日暑いですね、、、
パプリカミュージック店舗内は人も楽器も心地よく過ごせるように快適な温度に設定しておりますが、それだけに一歩外に踏み出した瞬間の熱風がヤバ過ぎます。ムワッ!を通り越してブワッ!!って感じですね。

そういえば先日熱海の海に行ってきたのですが、砂浜ってあんなに熱かったでしたっけ!?
裸足で歩いたら火傷するレベルの熱さでした。
もはや砂漠です、あれは。熱海砂漠。
砂漠行ったことないですけど。

さて、そんな話はさておき、今回のお題は楽器の写真撮影に関してです。
最近だとメルカリなどのフリマアプリで楽器を売る時に自分で楽器の撮影をしたことがある、という方も多いのでは?
僕らも中古楽器の写真は全て自分達で撮影しているのですが、楽器ってカッコよく撮影しようとすると結構難しいんですよね・・・
形も色々だし、結構大きいものもありますし。
試行錯誤の連続です。

実は今回のコラムはそんな試行錯誤中の写真を並べてみたら、同じように撮っているのに環境を少し変えるだけで結構印象が違って面白かったので書いてみました。

楽器撮影のコツ、みたいなすごくためになる記事というわけでは無いのでゆるーくお付き合い頂けたら幸いです。

それでは実際の写真を見て頂きたいと思います。

はい。

Fender Hot Rod Deluxeがたくさん写ってますね(笑)

最後の2枚は別日に再度撮影したものなのでちょっと画角が違うのですが、No.5以外は全てカメラの設定は同じで撮影しています。
なのにNo.1とNo.4なんかはだいぶ雰囲気が違って見えませんか?

では何が違うのか?

 

光なんです。

 

以下それぞれの写真を撮影した時の撮影環境です。

No.1・・・何もせず、自然の光のまま
No.2・・・ソフトディフューザー使用
No.3・・・銀色のレフ板使用
No.4・・・黒いプラダン使用
No.5・・・黒いプラダン使用&カメラの明るさ設定変更
No.6・・・黒いプラダン使用
No.7・・・No.6を色調補正

No.1は本当に何もせず、入り口から入ってくる太陽の光をそのままにしています。
Hot Rod Deluxe自体はいい感じに写っていますが、自分の影で左上辺りが暗くなってしまっています。これだとパッと見暗い印象に見えてしまうので後でPhotoshopなどで明るさを上げてあげたくなります。
しかし、全体の明るさを上げていくと既に明るく見えている部分は白飛びしてしまうので細かな修正が必要になり、ちょっと面倒臭いです。

なので、周りがもう少し明るくなるようにソフトディフューザーという器具(薄い半透明の白い膜みたいなやつ)で太陽の光を散らしてあげたのがNo.2です。
No.1よりは全体的に明るい印象になっていると思うのですが、Fenderのロゴプレートが白く光ってしまっていますね。
光らせたらカッコいい場合もあると思いますが、商品写真として考えると出来るだけ元の色がわかりやすい状態にしてあげたいのでこれはボツ。

じゃあアンプの前面に光を当てず、周りをもう少し明るく出来ないだろうか、と試行錯誤してみたのがNo.3。
写真向かって左側に銀色のレフ板を置いて外から入ってくる太陽光をアンプの左側面と左上のSGあたりを狙って反射させてみました。
結果的に背景の暗さは解消されず、アンプの左側面がなんだか嘘くさい色になってしまいました(笑)なのでこれもボツ。

で、この日辿り着いたのがNo.4。
黒いプラダンで太陽光を遮ってみました。
これが一番アンプも背景も同じくらいの明るさに見えませんか?

とりあえずこれで良さそうですが、もう少しだけ明るく撮れていると後で編集で明るさを上げなくて済むのでカメラの明るさ設定を上げたのがNo.5。
はい、少し飛びましたね(笑)
これはちょっとやり過ぎな感じがするので撮影環境はNo.4に決定。
で、後日明るさを微調整して取り直したのがNo.6です。

このように光をどこからどのように、どれくらい当てるのか、または遮るのか、によって楽器の見え方が全然変わってくるんです。
奥深いですよね〜。

ちなみにNo.7はなんなんだって話なのですが、これはNo.6の写真をPhotoshopで色調補正した写真です。
実はこのツイード、結構色がオレンジに近くて、No.6だとちょっと黄色過ぎるんです。

イメージ写真であればNo.6でも良いかもしれないのですが、商品写真はお客様がお買い物をする時の重要な情報なのでなるべく実際の見た目に近くになるように補正してあげています。
特に微妙なオレンジとか、微妙なコバルトブルーみたいな色味はカメラの設定をどう頑張っても同じ色に写らなかったりするので補正がマストだったりします。

いかがでしたでしょうか?
光の扱い一つでこんなに印象が変わるって、なんかすごいですよね!
ネット販売は実物を見ずにご購入される方がほとんどなので、なるべく商品の魅力は伝えつつも、届いてガッカリ、、、というようなことが起きないように、撮影担当者が日々光と格闘しております。
皆さんもぜひ次に楽器の写真を撮るときは光を意識してみて下さい!

アンプ撮影中の店内。狭い店舗ですいません・・・

最後に、売り場スペースを潰して撮影を行っているにも関わらず「邪魔しちゃってごめんね〜」なんて言いながら何食わぬ顔でギターの弦を買って行ってくださる地元湘南の(いい意味で)ゆるいミュージシャンの皆様!
いつも暖かく見守って頂きありがとうございます!
そしてこれからもご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします(笑)

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