木材で出来ているギターやベース、ウクレレなどの弦楽器にとって湿気は大敵!
湿度が高くなる梅雨から初秋までの時期に適切な除湿、防湿対策をしてあげないとネックが反ってしまったり、ボディーが変形してしまったり、塗装によっては白濁してしまったり、、様々な問題が出てくる可能性があります。
適切な湿度対策を行ってじめじめ暑い日本の夏を愛機と共に乗り切りましょう!
弦楽器にとって適切な湿度とは?
ギターやベース、ウクレレなどの弦楽器にとって適切な湿度は60%前後と言われています。
これ以上に高過ぎても低過ぎても様々なトラブルが発生する可能性が上がってしまいます。
湿度によるトラブルBEST3
当店スタッフが中古楽器のメンテナンスを行っていてよく遭遇するトラブルBEST3です。
- ネックの反り
- 接着部分の剥がれ
- 塗装の白濁、変質
ダントツの1位はズバリ、ネックの反り。
梅雨から夏にかけてたっぷり湿気を吸った指板が膨張して秋口に物凄く逆反りした状態になってしまう、というケースをよく見かけます。
逆反りが強くなるとローポジションを中心にビビりが強くなり、最悪音詰まりしてしまう、ということも。もちろんある程度はトラスロッドで調整出来ますが、出来ることならなるべくいい状態をキープしてあげたいですね。
第2位は主にアコースティックギターやウクレレに多いのですが、接着部分の剥がれです。
木材が湿気を吸収することで変形してしまい、耐え切れなくなった接着部分が剥がれてしまう、というケースが良く見られます。乾燥し過ぎの場合でも同じような症状が出ることがあるので、アコースティック系の弦楽器は特に湿気対策に気を使ってあげて欲しいです。
第3位はそこまで多くありませんが塗装の白濁や変質です。
YAMAHAの古いギターは湿気で塗装が白濁してしまっているものが多く見られます、また、Martinのアコースティックギターは塗装が変質してベタベタになった状態で入荷することが良くあります。
頻度としては多く無いものの、塗装はリカバリーが難しい為、なるべく状態を変化させないようにケアしてあげたいですね。
↑こんな感じになってしまうとリカバリーは難しいです
オススメの湿度対策グッズ
当店でも何種類か湿度対策グッズを取り扱っておりますのでご紹介させて頂きます。
半永久的に使用出来る!手軽さで選ぶならモイスキーパー
湿度調整剤って交換がめんどくさくて、、という方にオススメなのがこちら、半永久的に使えるモイスキーパーです。
ケースに入れておくだけでケース内の湿度を安定させてくれるので湿度の低くなる冬場にも使用可能。
本体に付いているセンサーがピンク色になったら吸湿能力が落ちるので一旦ケースから出して乾燥させてあげて下さい。
バイオリン用に開発された本格派!
湿度調整グッズ
湿度にシビアなバイオリン用に開発された本格派の湿度調整剤!
薬剤がゼリー状になったら交換する必要がありますが、効果は抜群!
長期間の保管や、うちちょっと湿度高めなんだよな、という方はこちらがオススメです。
こちらも必要以上の除湿は行わないので冬場に入れておいたら乾燥し過ぎた、なんてことにはなりません。
サックスやクラリネットなどの管楽器の保管に使用している方も多いみたいです。
その他の湿度関連グッズ
その他、調湿しながらフレットガードにもなる便利なシートや徹底した湿度、温度管理に欠かせない湿度/温度計なども取り揃えております。
まとめ
ジメジメジトジト、日本の夏に調子が狂うのは楽器も一緒です。
ぜひ適切な湿度対策を行って快適な音楽ライフを送って下さい!
どうしてもコンディションが悪くなってしまった、という場合はパプリカミュージック店舗でメンテナンスも承っております。
お気軽にご相談下さい!