Mooer GE200のアンプシミュレーターを試してみました【マルチエフェクター】

Mooer GE200

こんにちは!ジャズギタリストの満田です!
今回は最近話題のマルチエフェクターであるMooer GE200を使ってみましたので、そのレビューになります!
今回使用したのはほんの一部の機能になりますが、是非ご覧くださいm(_ _)m

Mooer GE200 とは

ではお馴染みのざっくりとしたご紹介から。

コストパフォーマンスに優れた小型エフェクターでお世話になった方も多いであろうMooer。そのMooerから発表されたマルチエフェクターシリーズのひとつです。歪みや空間系及びモジュレーション系等エフェクターの他、アンプシミュレーターやキャビネットシミュレーター等、一通りのカテゴリは揃っています。リズムトラックもあるため、練習用としても活躍!といったところでしょうか。サイズ的には横幅が約300mmで奥行き約140mm程度でマルチエフェクターとしてはコンパクトといえるでしょう。単体で完成しているアイテムではありますが、エフェクターボードへの採用も検討できる嬉しいサイズ感です。

その他細かな仕様などについては商品ページをご覧くださいm(_ _)m

アンプシミュレーターを試してみた

簡単な試奏動画を撮影してみました!

Fender ’65 Twin Reverbとそのモデリングである”US 65 TW”というシミュレーターを使用して比較しました。実機の方はShure SM57でマイク録音をしたので、それに合わせてGE200の方でもキャビネットシミュレーター内にパラメータのひとつとして搭載されたSM57のマイクシミュレーターを使用しました。EQは極力寄せました。また、撮影は私ともう1人のスタッフ橋本氏で協力して行いました。ES-335を使っているのが私で、見た目からしてかなり個性的なStratocasterを弾いているのが橋本氏です。EQと演奏スタイルの違いも込みでご参照ください。

因みにTwin Reverbを選択したのは2人が共通して好きなアンプだったからです。良いですよね、Twin Reverb!

感想

良いですね!
実機と比較すると流石に音の太さは負けますが、PAシステムを通して大きなスピーカーから音を出せば同等の音圧を得られそうな感触です。音の太さに関しても比較した結果として差に気が付いたに過ぎないので、シミュレートされた音を単品で聴いたら普通にTwin Reverb或いはFenderアンプの音として認識してしまうでしょう。実機のTwin Reverbのパワーアンプに接続したらきっと同じような音に仕上がるのではないでしょうか。意味があるかどうかはさておきw
個人的にはあくまでも実機の方が好きではありますが、敢えてアンプシミュレーターを使いたい場面を想定すると非常に満足できるクオリティだと思います。ノイズの少なさも非常に嬉しい要素で、レコーディングにおける音作りの選択肢としてひとつ持っておいても良さそうです。サイズ的にギターケースのポケットに入れるのも難しくないので、ライブやスタジオリハーサルにおける自前のアンプ代わりとしても重宝しそうです。

あと音色とは直接関係ない部分なのですが、操作性が好きですね!ボタンをポチポチするよりもダイヤルを回す操作の方が主体になるのでアナログ機材の感触に慣れている人でも馴染みやすいのではないかと思います。カチカチした感触が好きな方も結構いそうな印象ですw

余談

恒例(?)の余談コーナー。
ギタリスト達の間で未だに人気の高い真空管アンプについて。何故真空管アンプが良いのかというお話ですが、個人的にはセッティングが簡単なことがひとつの要因としてあるのかと思っています。
よく言われる”温かい音色”については、EQやブースターを活用すれば、ある程度はトランジスタアンプでも作ることができます。それこそ今回のGE200のアンプシミュレーターは実に見事に再現していたと言えるでしょう。つまりは現代では知識や機材の力で真空管アンプ特有であった”温かみ”はある程度のクオリティで実現できてしまう訳なのですが、それでも本物の真空管アンプが求められているのは、再現の工夫が必要ないことだと思います。何せ本物なのですから。
因みにですが、トランジスタアンプは”硬い音色”だと言われることが多いですが、国内の代表的なモデルであるRoland JC-120をイメージして言われている場合が殆どではないでしょうか。真空管アンプとの感触の違いこそはあるものの、”温かい音色”を持ったトランジスタアンプ自体は結構沢山あると感じています。身近なものだとVOX PF-10が思い浮かびます。
話を戻しまして……。一見するとエフェクターボードやマルチエフェクター等で音色を作り込んでおけば現場でのセッティングが簡単なように思えますが、実際のところアンプを含めた会場との相性で思い通りの音色にならないことは多々あります。そうなった場合の調整のしやすさは、本体のセッティング以外に余計な工夫が要らない”本物”にのみ許された強みと言えるでしょう。持ち込みアンプ最強!

などと理屈っぽく色々書いてみましたが、結局のところギタリストは格好良い機材に惹かれて弾かされる生き物なので「真空管アンプは格好良いから人気!」というのが心理な気がしますw

定番
¥14,200

総括

はい、という訳で今回はMooer GE200の紹介でした!
丁度良いサイズや音色を含めた使い心地など、非常にクオリティの高いアイテムでコストパフォーマンスも抜群だと思います!
マルチエフェクターを検討中の方には是非試して頂きたい1台です!

最後までご覧頂きありがとうございました!

 

パプリカミュージック 満田

作成協力
パプリカミュージック 橋本

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